「牛ヌメ革」を主に使っています
牛革は繊維が綿密で丈夫な革で、レザークラフトで最もよく使用される革です。
表面の凹凸(シボ)が少なく平坦なので、滑らかな手触りが特徴です。
そこから色々な加工方法がある中で、「ヌメ革」という最も革の良さがよく出る種類を使っています。
植物の渋に含まれるタンニンという成分を使って革を鞣(なめ)し、型押しなどの表面加工をほとんどせずに仕上げ、革本来の味をお楽しみ頂ける革です。
(クロムは入っておりませんので、アレルギーの方でも安心してご使用いただけます)
ちなみに日本にある革のほとんどが海外から原皮を仕入れ、国内でなめし加工をされて、問屋さんへ運ばれているそうです。
ザッカバッカでは、その中でも"特A級"という最高ランクの物を問屋さんから卸して頂いております。
作品ではカラフルに大変身しますが、元はこんな白っぽい色なんです。
ヌメ革の特徴
ヌメ革は丈夫なしっかりとした革です。そのため使い始めは硬さを感じるかもしれませんが、使い込んでいくと柔らかく手に馴染んでいきます。
表面加工をしていない分傷もつきやすいですが、長く使える良い革ですので、長年使い込んだ傷も良い味になっていきます。
おひさまの光で日焼けしたり、手の脂が染みこんだりすることによって、色はどんどん味わい深いものに変わっていきます。
また熱や摩擦の刺激によって、革が本来内側に持っている脂が表面に染み出してきます。
これをまた使っていくと磨かれていき、独特のツヤも出てきます。
最も自然な仕上げをしているヌメ革は、牛さんが元々持っていたシワや傷痕、血筋や毛穴が使い込む内に表面に浮き出てきます。
「ナチュラル・スタンプ」とも呼ばれるようで、自然の革には付きもの。
これがあると、同じ革は一つとしてないということがより一層感じられます。
革を無駄なく使っています
型紙どおりに革を切っていくと、やはり「あまり革」は出来てきます。
普通は捨ててしまうような小さなハギレですが、ザッカバッカでは縫い合わせてパッチワーク風の作品に使ったり、ラッピング用品として活用しています。
また小さな傷など目立たないものや、使用感に支障がないと判断したものは作品にも使っています。
動物さんたちからせっかくもらった革です。
大事に、大事に使って行きたいですね。
そんな気持ちでいつも革を扱っています。